寒いですね。ホッカイロを貼ってしまいました。
嫌われネタ、大学生でいくことにしました。
会社だと何か色々設定がめんど…げふげふっ。自分のオツムでは詳細が無理そうなのでそうしました。
嫌われ、って言っても別に健二さんが皆に嫌われてるわけじゃないよ!池沢氏に、初め、嫌われているんだよっ。
でもどうしても酒の勢いでエロにいきたいから(酒は呑ませたいから)池沢氏成人してることにしたくて、設定おかしくなってしまったよ。20×22だよ。おかしいよね。んで高校卒業してからアメリカいって侘助の手伝い1年してから大学入ったよ、池沢氏。おかしいよね。でもどうしても酒と「先輩」と呼ばせたくてね。そうしました。すみません…。そして侘助…初めて書いたよ…。
あ、周りは基本変わりません。って大まかな話も未だ曖昧ですが、出だしのアメリカ部分から帰国、大学いって健二さんとご対面、までは書けている…これからどうしよう、な感じです。でもここまで書いてしまったら形にしたいです。ゆっくりとでも頑張ります。
そして同級生ネタは漫画の方は順調です。11頁のうち4頁までいった。エロまではいってない。。この先緊張しますがこの調子で進めたいです。
それから同級生ネタを楽しみにしてくださって、コメントを残してくれる皆様、本当にありがとうございます。返信不要とおっしゃってくださる方もここで書いてはおりませんが、PCの前でお礼を述べております。ありがとうございます。
んで、そのお礼を兼ねて、少し(大分)早いですが、サンプルを載せようと思います。
本の完成後その紹介、詳細の際に小説のサンプルの4月5月6月を載せる予定なのですが、今日はその4月を、と。
まだ池沢氏出てきませんが、もし興味がある方は続きからご覧下さいませ。
四月
都内にある久遠寺高校の三年生のとある教室。
少し草臥れた黄色いネクタイは緩く、不格好ではあるものの、それを気に留めることもなく、小磯健二は国語のノートを閉じた。
休み時間を告げるチャイムに、教室が一気に騒がしくなる。
「なぁ、健二聞いたか?」
後ろの席から掛けられた声に、健二は振り返る。
この久遠寺で出会い、今まで同じクラスで同じ物理部で同じバイト仲間でもある親友――佐久間敬が、眼鏡の奥から上目遣いで自分の顔を覗き込む。
「何が?」
「ウワサの転校生情報」
あぁ、と声を漏らし、健二は佐久間の方へと体を向け直した。
「みんな言ってるよね」
「みんな、つーかほぼ女子な」
頬杖をついた佐久間が投げ遣りに答える。
このクラスに転校生が来ることを聞かされたのは、入学式後のホームルームであった。本当は入学式にも出る予定であったのだが、諸事情で少し延びるとの担任からの連絡があったのだ。
「ガチで美形らしいぜ」
何故か得意気に話す親友に、へぇ、と声を漏らす。それで女子が噂していたのかと納得し、未だに誰にも座られていない空席を眺めた。
「何その反応。薄っ」
「いや、だって…」
「まぁ確かになぁ。美少女ならともかく」
言いながら、佐久間もその空席を眺める。
「ちょーイケメンでスポーツ万能で頭もキレるらしいぜ」
ムカツクほど羨ましい三拍子だな、と零しながら、佐久間はその視線を健二へと戻した。
「長野だっけ?」
「いや、どっから出たその情報。名古屋だよ名古屋」
「あ、そうなんだ」
そうだよ、と佐久間は呆れた顔を向ける。
しかし情報を得たところで、所詮自分たちにはあまり係わりもないとお互いわかっていたし、案の定情報を得る度に、その存在はますます懸け離れていくように感じた。
一年間同じクラスメイトになろうと、皆が仲良くなるわけではない。きっと挨拶程度で終わる女子と似たり寄ったりの係わり方しかないだろうと健二は胸の内で思う。
しばらくして休み時間終了のチャイムが鳴り、クラスメイトたちがぱらぱらと席についた。
「ま、俺たちにはカンケーないけどなぁ」
そう呟いた親友に相槌を打ち、数学の教科書を取り出したところで教師が現れ、四時間目の授業が始まる。
その時ふと、健二が窓の外を視界に入れると、青空の下、桜の花びらがひらひらと舞っていた。
今日は幾分暖かいため窓が少し開いていたが、健二の視界の中、その一枚が風に乗って入ってきた。
それはくるくると、まるで踊るように回りながらゆっくりと自分のもとへと近付いてくる。
―――あ。
追っていた視線の先が、丁度開いていたノートの上に舞い降りた。
小さな淡いピンクの花びらを、健二はそっと指で摘むと自然に顔が綻ぶ。小さな小さな幸運の訪れに、胸の内がほんのりと温かくなる。
―――何か良いことあるのかな。
現金だと思う反面、小さな期待を乗せてしまえば捨てることなど出来ず、その柔らかい花びらを数学の教科書の一番後ろのページにそっと挟み込む。
これから一年使われるその教科書は、他の教科書と比べ、最も綺麗なままで終わるのだ。それをわかっている健二は、一番綺麗に保存出来るのではないかという思考で、それをパタリと閉じ、今行われている授業のページへと戻る。
そして顔を上げ、黒板に書かれた数式を見た瞬間、脳内に導き出される答。人よりも長けたその能力と知識が在るにも係わらず、健二は真面目に話を聞く。健二にとっては数学に触れられること自体が幸福なのだ。
既に切り替えられた頭の中は、先程の花びらのことも転校生のことも存在していなかった。
そんな中、風に乗って再び桜の花びらが教室内に入ってくる。
健二にも、他の誰にも気付かれることなく、それはくるくると回り、唯一の空席である机の上にゆっくりと舞い降りた。
つづく
同級生、四月でした。
こんな感じで一年間続きます。
※完成後は多少の変更があるかもしれません。
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2011/Oct
03
Monday
22:43:46
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